夫婦共働きでどちらからも収入がある世帯の場合、誰がどうやって家計管理をするのか、迷いどころですよね。
結婚して2人での生活を始める予定だから、家計の管理方法を決めなくちゃ!
夫婦で話してなんとなく家計の管理をしているけれど、もっといい管理方法があるのかな?
新婚の方もすでに夫婦として歩まれている方々や、なんとなく今のやり方に落ち着いてはいるけど、どちらかが家計管理方法に不満を持っていたり、思ったより貯金できていない現実があったりと、家計の管理方法を見直すタイミングは様々です。
ご夫婦によって個人の価値観やお金の管理の得意不得意があるため、一概に「これがベスト!」とは誰も決められません。
二人で話し合って現状で一番ベターな方法を探っていくわけです。
今回は共働き家計の家計管理パターンを4つご紹介します。
今の管理方法でいいのか、もっとよい方法があるのか、はたまた他の家庭はどういう管理方法なのか知りたい方にお役に立つ内容です。
共働き夫婦の家計管理は難しい?
まずは共働き家庭が陥りがちな家計管理の意識を正しくすることが大切です。
収入が多いから使って大丈夫という錯覚
一人で働いて稼ぐよりも、二人で働いて稼ぐ方が収入は単純計算で2倍あります。
そうすると、どうしても気持ちが大きくなるのが人間。
- 外食が多くなる
- 欲しいものをポンポン買ってしまう
- 服やアクセサリー、時計などの装飾品を必要以上に買う
- レジャー費が多くなる
「収入が多いから大丈夫」と余裕こいていると、上記のような必要ではない出費が増えていく傾向にあります。
趣味や外食にお金をかけるなという訳ではありませんが、収入が多いからといって管理もせずに使っていれば、支出が増える一方で貯まる家計からは遠ざかります。
時短家電などの導入
共働き家庭では二人とも働いているが故に、家事にあてる時間が専業主婦(夫)家庭より少ないです。
限られた時間の中でも毎日の家事(炊事や掃除、洗濯、子供の世話など)をやらなくてはならないため、時短家電や便利家電を購入する方が多いのが特徴。
これら家電もたくさんの種類があり、高価なものが多いです。
あれもこれもと買ってしまうと本来必要のないものまで買ってしまい、ムダな出費が増えるだけでなく家の中も使わない家電でごちゃついてしまうことになります。
社会保険料や税金がダブルでかかる
会社員が毎月もらうお給料では、支給額から社会保険料(健康保険や厚生年金)や税金(所得税や住民税)が引かれた残りが手取り額になります。
1人が働く場合は1人分の社会保険料や税金ですが、2人働けばそれぞれで2人分引かれます。
給料の多い少ないで引かれる額も増減しますが、2人働いているから丸々収入が増える!とはなりませんので、お気を付けください。
共働き夫婦が家計管理しやすくなるパターン4選
専業主婦(夫)のご家庭の場合は収入源がひとつのみなので、家計管理をどちらか一方がやる、もしくは二人である程度協力してやるなどと、パターンは少なめです。
ですが共働きの場合はご夫婦どちらも収入源があるので、専業主婦(夫)家庭よりも管理のパターンが複雑化します。
具体的には以下の4つのパターンがあります。
①共有パターン | 収入も貯金もすべて共有 |
②共通財布パターン | お互いの収入から一定額を共通財布へ出し合う |
③支出分担パターン | 実際に支払った支出のみを分担しあう |
④ワンオペパターン | 片方の収入だけで生活する |
具体的に説明していくので、ご自身がどのパターンに当てはまるのか、どういう家計管理をしていきたいのか、参考になれば嬉しいです。
①共有パターン
収入も支出もすべて合算し共有するパターンです。
お互いの収入も支出もすべてオープンにして、夫婦で隠し事なく管理している状態です。
この場合は二人で共有しながら管理している場合でも、一人がすべてを任された状態で管理している場合と両方含みます。
ちなみに我が家はこの共有パターンです。旦那のお給料は入金次第私が管理し、本人にはおこづかいを渡すという、完全にかかあ天下タイプの夫婦ですね。笑
一人で任されている場合でも、大事になってくるのが定期的に家計がどういう状態なのかをパートナーと共有しておくことです。
家計簿などをつけているのならそれを見せながら、予算の範囲で生活しているのか、貯金はできているのか、総資産はどれくらいになったのかなど、少なくとも年に一回は話し合いを持てると夫婦でお金について話して価値観を合わせるいい機会になります。
夫婦はひとつの家庭なので、収入額も貯金額もまとめる方が管理はしやすいと思います。
夫婦のどちらかが一人で管理をしている場合は、その人の家計管理能力や価値観によっては全然貯金できなかったり、パートナーに内緒の口座で自分だけの貯金をしていたりと、問題がある場合もあります。
そんな問題を防ぐためにも、定期的に現状共有とパートナーからのツッコミを受けるといいですね。
②共通財布パターン
お互いの収入の中から一定額を共通財布(または共通口座)に出し合って、共同で支出するお金を出すパターンです。
このパターンでは、お互いの収入額や貯金額は秘密にしている方が多いです。
大前提として、共通財布(共通口座)から支出をすべて行うため、口座やカードの引き落としの場合はすべてをこの口座から払うように設定する必要があります。
また、毎月の支出がいくらなのか把握していないといくら共通財布に入れたら足りるのかというのが分からないので、まずはおおよその支出額を把握しておく必要があります。
この②共通財布パターンでは、さらに細かく2つの型に分類できます。
共通財布イーブン型:同額を共通財布に入れる型
共通財布ポーション型:割合を決めて共通財布に入れる型
共通財布イーブン型では、例えば月に10万円ずつなどと金額を決めて、それぞれの口座から共通財布(もしくは共通口座)へ合計20万円入金します。
旦那も妻も正社員など、二人ともがしっかりとした給与のある夫婦向けです。
また、家事の役割分担も夫婦で同じくらいの場合が多いです。
(例えば、妻の方が家事をたくさんしているのに、同じ額の入金だと不公平感があるため)
共通財布ポーション型では、例えば月20万円を合計で共通財布(共通口座)に入れる場合、旦那:妻=7:3として、旦那が14万円妻が6万円入金のように、割合で入金額を決めます。
旦那は正社員で妻はパートなど給与自体に差がある場合や、同じくらいの給与額でも家事の役割分担で旦那は家事をほとんどしない分多く入金するなど、夫婦によってさまざまです。
共通財布にいれた後の残ったお金が、各個人の自由に使えるお金や貯金に回せるお金になります。
③支出分担パターン
実際に支払った額を夫婦で分担するパターンです。
例えば夫が家賃や光熱費、通信費などを負担して、妻が食費や日用品、子供の費用を負担するなど、支出の費目別に分担します。
③支出分担パターンでは②共通財布パターンのように、共通財布(共通口座)を作らないことが多いです。
各個人の通帳やカードから自分が負担する費目の支払いを行います。
残った額がそのまま各個人が自由に使えるお金となり、貯金にも回せるお金となります。
このパターンでも、お互いの収入額や貯金額はパートナーに秘密にしている方が多いです。
④ワンオペパターン
片方の収入だけで基本的に生活するパターンです。
共働きでは収入源が2人分ありますが、そのうち1人分はないものとして丸々貯金します。
これができるのは1人分の収入で家族の支出を賄えるほど、多めの収入がある場合のみです。
旅行や大型家電の購入などのまとまった支出は、貯金額から出すのはOKです。
共働き夫婦の家計管理に大事なのは「話し合い」
これまで4つの家計管理パターンを見てきました。
①共有パターン
②共通財布パターン
③支出分担パターン
④ワンオペパターン
どの家計管理をやろうと、共働き夫婦にとってとても大事になってくるのが「話し合い」です。
- どの家計管理パターンにするのか
- 共通財布なら誰がいくら出し合うのか
- 支出分担なら誰がどの費目を出すのか
- どちらかの収入が減る場合はどう対応するのか
上記のような決め事は、家計管理パターンを決める最初の時や見直しをしたい時などに夫婦で落ち着いて話す必要があります。
また、家計管理を続けていてお互いの収入や貯金額がわからないと、家族としての目標や価値観がバラバラになりかねません。
②共通財布や③支出分担パターンのようにお互いの収入や貯金額がわからない管理の場合は、年に1回でもいいので自分のお金の現状(収入額や貯金額など)を共有することをおすすめします。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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