ライフプランを作ることは家計の見通しを立てること

アイキャッチ お金の知識

みなさんは「お金に振り回されてやりたいことができない人生」と、
「お金を上手にコントロールしてやりたいことができる人生」とどちらの人生がいいですか?

お金に振り回される人生
  • 働いているのにいつもお金がない!と思ってしまう
  • やりたいこと、行きたい所があるのにお金がなくて諦めてしまう
  • 将来のお金が足りるのか漠然と不安で、貯金ばかりで今を楽しめない
お金をコントロールする人生
  • 毎月一定額貯金すれば、あとは自由に使えるお金があるのでハッピー
  • やりたいことを実現するために計画を立てて行動にうつしているので、やりたいことを実現しやすい
  • 投資も活用してお金に働いてもらうので、将来のお金に関して不安が少ない

上記を比べれば答えは簡単ですよね。
お金を上手にコントロールしてやりたいことができる人生がいいと思う方がほとんどです。

お金をコントロールするためには、まずは今の自分の家計をしっかりと把握することが大事です。
いくら収入があって、いくら使って、いくら貯金できているのか。

現状の家計を把握して将来のお金の流れをシミュレーションすることで、お金をコントロールする計画を立てていくのがライフプラン作成です。

この記事を読んでわかること
  • ライフプランを作る目的がわかる
  • ライフプランを作る具体的な方法がわかる
ライフプランを作るとどう変わるか
  • 家計の現状把握をするので、自分がいくら貯金できているかが数字でわかる
  • ライフプランを考える際に家族との話し合いが大事になるので、家族の価値観をすり合わせたり同じ方向を見るキッカケ作りになる
  • 毎月いくら貯めれば将来の家計も大丈夫なのかが予測できるので、漠然としたお金の不安がなくなる

ライフプランとは「人生の設計図」

人生には結婚、出産、住宅購入、退職などのライフイベントがあり、イベントごとに費用がかかり、さらに生活スタイルの変化によって必要な生活費も変わっていきます。

ライフプランとは人生のライフイベントを資金面から見た設計図のことで、理想の暮らしに近づくために今後どのくらいの費用が必要なのか、どのタイミングで支出が多くなるのか等、資金について具体的に確認する「人生の設計図」です。

一般的にライフプランといえば、下の図のようなキャッシュフロー表のことを指します。
*エクセルシート出典元:日本FP協会

これを見やすく視覚的にわかりやすくしたグラフも表示できるものもあります。

ライフプランを作る目的

ライフプランを作ると、人生におけるお金の見通しを立てることができます。

ライフプランを作る目的
  • 将来は〇〇の働き方で〇〇も楽しむ暮らしをしたいから、毎月これくらい必要そうだ
  • 子どもには自宅通学/一人暮らしで大学までの教育をしたいから、教育費は何年後にいくら必要だ
  • このまま資産運用すると老後は資金が足りなさそうだ

→ だから、今から毎月〇万円貯蓄する!投資に回す!という判断できるようになる

自分の希望に沿ってお金がいくらくらいかかるのかをシミュレーションをして、人生におけるお金の見通しを立てられることが、ライフプラン作成の一番のメリットです。

具体的には細かく分けると次の4つのメリットが見えてきます。

支出が明確になる

ライフプランを作る上で基礎になるのが、毎月の出費額と収入額です。

今までは家計簿をつけずになんとなく過ごしてきた方も、ライフプランを作る際にはおおよそ何にいくら使ったかという支出の内訳が必要になります。

ライフプラン作成という目的をもって、一か月分でもいいので出費の項目と金額をまとめてみると、自分が何にいくら使っているのかを可視化することができ、改善のポイントが見えてきます。

*収入と支出の表の例 
エクセルシート出典元:日本FP協会

収支表

計画を立てやすくなる

人生にはさまざまなライフイベントがありますが、計画せず行き当たりばったりで迎えるよりも、自分の希望に沿って迎えるほうが、人生の流れをコントロールできる点で後悔せず生きることができます。

具体的にライフイベントとは以下のようなものです。

就職、一人暮らし、引っ越し

社会人になって一人暮らしを始める人が多いです。
新生活のための家具一式を揃えたり引っ越し費用もかかったりと、ある程度まとまったお金が必要になります。

結婚

結婚式を挙げるには平均292万円必要です。(ゼクシィ結婚トレンド調査2021 全国版より)
実際にはご祝儀などで負担は軽減できますが、大きな額のお金を準備しなければなりません。

マイホーム購入

人生の三大出費のひとつ。
購入にしても賃貸にしても、住居費は人生における出費額の中で大きな割合を占めます。

購入建売住宅 平均3,495万円 
賃貸マンション 一か月賃料 平均6万円
*住宅金融支援機構2021年度フラット35利用者調査より
出産・教育費

人生の三大出費のふたつめが教育費。
ご家庭や子供本人の意向により振れ幅は大きいですが、必要となる時期が明確(子供の入学時期が決まっている)こと、進学や進級のタイミングでお金が必要となるので、段階的に準備ができれば大丈夫という点がポイントです。

幼稚園から大学まで
すべて公立約800万円
すべて私立約2,400万円
*文部科学省「子供の学習費調査」(平成30年度)
老後

人生の三大出費のみっつめが老後資金。
退職後の生活資金は年金による収入が中心となります。しかし、年金だけでは不足することが多く、それを補うために用意する費用のことを老後資金といいます。

世帯生活費平均月額 約28万円
受け取る年金額ご夫婦で月額 約22万円
差額約6万円不足
*住友生命HPより

目標を立てやすくなる

計画を立てることで、必要となる金額やそれまでの年数などの具体的な数値がみえてきます。
そこから逆算してこれから毎月いくら貯めていけばいいのか、金額の目標が立てやすくなります。

ライフイベント表を作ると、家族の年齢とイベントが一覧となり計画を立てやすいです。
*エクセルシート出典元:日本FP協会

ライフイベント表

不安が減る

  • 家を買いたいけど、住宅ローン払い続けられるか心配。。
  • 転職したいけど、収入減っても生活大丈夫かな。。
  • 子どもの希望する進路に進ませてあげられるか、教育費が足りるか心配。。
  • もっと貯金したいけど、何をしたらいいのやら。。
  • もしも病気やケガしても、家族は生活していけるのか。。
  • 年金だけで老後の生活していけるかしら。。
  • ただただ将来のお金が足りなさそうで不安!

どの年代の方でも、お金に関する不安を抱えているのが一般的です。

なぜ不安なのか。それは「わからないから」です。

毎月の収入と支出を把握して、毎年いくら貯められるのか数値で理解し、貯めた金額をどう運用すればお金が働いてくれて増えるのかシミュレーションし、その結果人生のお金の流れをコントロールすることができれば、お金への漠然とした不安は大部分が解消されます。

先が見えないから、不安なんです。
先が見えれば、不安は必ず減ります。

見通しを立てるために人生の設計図であるライフプランを作ること、それが不安解消の第一歩です。

実際にライフプランを作るには

ライフプラン作成といっても、いくつかの方法があります。
ご自身ができそうだなと思う方法で、まずは作ってみることをおすすめします。

エクセルで

インターネット上には自分で入力できるエクセルのテンプレートが無償で配布されていますので、それを利用します。

この記事でも紹介している日本FP協会のサイトでは、自分で記入して使えるワークシート型ツールを無料でダウンロードできますので、シンプルにライフプランを作ってみたいという方はぜひお試しください。

シミュレーションサイトで

質問にいくつか答えるだけで将来の貯金が足りるかどうか、アニメーションで教えてくれるサイトもいくつかある中で、簡単にできるこちらをご紹介します。

質問も少なくかなりざっくりしたプランになりますが、はじめてやる方や気軽にやってみたい方にはおすすめです。
5分もかからずできると思います。

ファイナンシャルティーチャーシステムで

私自身のライフプランを作っているのはファイナンシャルティーチャーシステムというサイトです。
ご相談してくださる方のライフプランも、こちらのサイトを利用して作成し、家計の改善に役立てております。

高度な設定もできるのでプロのファイナンシャルプランナーも使いやすく、かつ一般の方向けの設定もできますので、知識のない方でも質問に答えていけばしっかりとしたプランを作成することができます。

こちらも無料で使えるので、本格的に作ってみたい方に向いています。

(番外編)無料相談は行かないで

保険屋さんや不動産屋さんが行っている無料相談でも、FPの方がライフプランを作ってくれるサービスがあります。

ですが、この方たちは保険や家を売りたい営利目的の方なので、ライフプランを作ってうまいこと保険や家の営業につなげてきます。

なぜ無料でライフプラン作成をしてくれるのか。
保険を契約してもらってその手数料で稼いでいるわけなので、お客さんの少しの隙をついて(隙がなくても)保険を押してきます。

本来は必要ない、もしくは必要以上の保険に入ってムダな保険料を支払わなくてもいいように、無料相談には近づかないことをおすすめします。

まとめ

仕事に家事に子育てに毎日忙しいので、本腰を入れて家計の見直しに取り組むのは大変だと思います。
ですが、早めに取り組むからこそ修正しやすいですし、将来のやりたいことを実現する可能性も増えてきます。

家計の見直しが気になった、ライフプランを作ってみたくなったこのタイミングで、実際にライフプランを作成しご自分の家計を見つめなおしてみましょう。

見通しが立つことで気持ちもすっきりして不安も減らせることができるので、ぜひライフプランを作ってみることをおすすめします!

こちらの記事に実際にライフプランを作る際に必要な情報についてまとめましたので、併せてお読みくださると作成がスムーズに進みます。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

コメント